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法事・法要

法事・法要の違い

法事と法要は、現在では同じ意味で使用されていますが、厳密にはお経をあげていただいたり、宗派の作法に沿った形で行われる行事のことを「法要」といい、法要の後の会食までを含めたものを「法事」といいます。

祥月命日とは

祥月命日とは儒教からきた言葉で「しょうつきめいにち」と読みます。
亡くなった日を命日とし、一周忌以降の故人の死亡した月日と同じ月日が「祥月命日」になります。(「年忌」「回忌」「年回」ともいう)。また、毎月の命日と同じ日を月命日(月忌)といいます。これらの日程に合わせて追善供養が行われます。

亡くなった翌年の命日を「一周忌」といい、その翌年からは「三回忌」死亡した年を含めた数え方になります。祥月命日のうち次にあげる年忌法要は重視されています。

 一周忌(満1年)
 三回忌(満2年)
 七回忌(満6年)
 十三回忌(満12年)
 十七回忌(満16年)
 二十三回忌(満22年)
 二十七回忌(満26年)
 三十三回忌(満32年)
 五十回忌(満49年)

「三十三回忌」もしくは「五十回忌」を最後の年忌とし、それを「弔い上げ」とします。
七回忌からは、回忌の近い他の故人と一緒に法事を営むこともあります。これを「併修」「合斎」といいます。

法事・法要の準備

法事・法要の準備は次の手順で行います。

1)寺院、参列者と連絡をとり、日時を決める。
集まる方の都合を考えて、土日に設定することが多いようです。
日をずらすときは、祥月命日より前倒しで行う人が多いようですが、その限りはでありません。

2)法要の場所、会食場所を決める。
法要と会食場所は同一でも別の場所でもかまいません。
菩提寺や自宅で法要を行う場合、仕出し料理を注文するか、別の場所へ移動して会食する場合とがあります。法要と会食両方ができるレストランや料亭、ホテルも増えてきましたが、線香の使用不可など制限がある施設もありますので、あらかじめ確認しておきましょう。

3)御礼状、引き出物の手配をする。
引き出物の金額目安は2500円~5000円。
会食をしない場合は、金額を上げることもあります。
定番商品は後に残りにくい消耗品で、好き嫌いの好みが比較的少ないもの。例えばお茶、海苔、洗剤、タオルなどが人気です。最近は核家族化で一度にたくさんの量を使用する家庭が少なくなったためか、食品の場合は小分けにパッケージされたものを選ぶ方も多いようです。
引き出物のほかに、引き菓子を準備する地域・家庭も少なくありません。引き菓子はお膳をお裾分けするという意味があり、焼き菓子、羊羹、煎餅など日持ちのする商品を選びます。

4)案内状を出す。
法事・法要の一カ月前には案内状を送ります。返信用のハガキの同封を忘れずに。

法要の進め方

法要は寺院にしたがって進めますが、お概ね以下の流れになります。
1)一同着席
2)読経
3)遺族・親戚の焼香
4)参列者の焼香
5)僧侶の法話
6)(卒塔婆供養)
7)会食

会食場所では、僧侶を上座に、遺族は下座に着席するのが原則ですが、施主は僧侶の近くに席を移動してもかまいません。

卒塔婆供養

仏教の場合、浄土真宗以外の宗派では、追善供養やお彼岸、お盆などにお墓参りをしたとき卒塔婆を立てることがあります。
卒塔婆とはサンスクリット語のストゥーパの音訳で、もともとは遺骨(仏舎利)を安置する建物のことを意味していました。
日本でよく使われる卒塔婆はその仏塔の形を模した木辺のことをいい、板の上部には五輪塔の形を表す梵字やお題目などが書かれています。

卒塔婆は施主でなくても立てることができます。塔婆供養をお願いするときは、あらかじめ施主に伝えておき、まとめて寺院に依頼してもらうようにしましょう。